現役ドラフト制度の導入を訴えた巨人・丸 (c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る それは異例な“提案”だった--。 1月22日、日本野球機構(NPB)とプロ野球選手会の事務折衝のなかで、丸佳浩(巨人)、秋山翔吾(西武)が訴えたのが「現役ドラフト」の導入だった。「現役ドラフト」とは、出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させる制度。選手会は、一昨年からこれらの選手を救済すべく「現役ドラフト」を提唱していた。 この背景にあるのが、アメリカで導入されている「ルール5(ファイブ)ドラフト」だ。これは有望な選手をマイナーで飼い殺しにするのを防ぐために毎年行われているもので、メジャー40人枠から漏れている選手の中で、18歳以下で入団した選手なら在籍5年以上、19歳以上の入団ならば在籍4年以上の選手を他球団が指名できる。 では、日本球界で「現役ドラフト」を実際に導入すると、どんな選手が対象となり、他球