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ブックマーク / note.com/inosenaoki (2)

  • 『東京の敵』#7 ロジックでなく感情論を煽るメディア、専門性のないコメンテーターの弊害|猪瀬直樹

    (前回はこちら) ロジックでなく感情 ここまで経緯を記しながら、現在の大きな東京の問題を語ってきました。 「東京の敵」は人物ばかりではありません。日のメディアの現状も俎上に乗せるべきではないか――メディアによる炎上体験をくぐり抜けた一人でもあり、そう感じています。 では、メディアのどこが問題なのか。 最大の問題は、感情論を優先してしまう点にあります。むろん、それは欧米でも同じ面がないわけではありません。しかし、感情の度合いが強く、かつロジックがない場合が多い。日人は情緒が豊かですし、日語には感覚を表わす語彙がたくさんあります。それは長所でもありますが、論理に弱いのは日のメディアの弱点でもあり、欧米の一流メディアとの根的な差です。 2016年9月に公開された、クリント・イーストウッド監督『ハドソン川の奇跡』という映画があります。この作品は、ニューヨークで起きた航空機事故をもとにした

    『東京の敵』#7 ロジックでなく感情論を煽るメディア、専門性のないコメンテーターの弊害|猪瀬直樹
  • 「公の時間」と「私の営み」 カズオ・イシグロと村上春樹の差とは?|猪瀬直樹

    『公〈おおやけ〉 日国・意思決定のマネジメントを問う』第Ⅱ部「作家とマーケット」の冒頭「カズオ・イシグロと「公」の時間」を公開します。 ---------------------------------------------------------------------------- ---------------------------------------------------------------------------- 三島由紀夫の自決を考える 三島由紀夫の評伝『ペルソナ』(文春文庫)を執筆したのは1995年(平成7年)、三島由紀夫が1970年(昭和45年)に自決してから25年後のことである。僕は40代最後の年だった。 1970年11月25日をできるだけ正確に再現するために、テレビ局に保存されている三島事件を報じたニュース番組の素材テープを繰り返しチェックした。 バル

    「公の時間」と「私の営み」 カズオ・イシグロと村上春樹の差とは?|猪瀬直樹
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