3月1日に発売となった中村淳彦さんの『同人AV女優――貧困女子とアダルト格差』。本書は、弱体化する「適正AV業界」と、勢いを増す「同人AV業界」のそれぞれの内情に迫ったルポになります。発売を記念して、著者の中村淳彦さんに、今回の取材の経緯やいまアダルトの世界で起きている変化を聞いてきました。 ―今回はお疲れ様でした。最初にお会いした時、「デジタルと貧困」というテーマでのご執筆をお願いしました。性のデジタル化によって新しい搾取が起きていると思っていたのです。ところがいざ取材を始めて頂くと――。 中村:俺も最初はAV業界の歴史を書いていけば、1冊にまとまるんじゃないかという算段でいた。そこに「リベンジポルノ」やSNSを使った「グルーミング」などのデジタル時代ならではの犯罪を書いていく感じで。でもいざ書き始めようとしたときに、AV新法の大騒動が始まった。 ―大騒ぎになりましたね。 中村:AV業界
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