テレビのニュースを見ていたら、「姫路城の大天守が3年半ぶりに姿を現した」との一報が飛び込んできた。画面に映っているのは、白く輝く天守閣。気が付けば、スケジュール帳で週末の予定を確認していた。よし、今回の撮影旅行の目的地は姫路に決まりだ。世界に誇る日本の“古城”が被写体ということで、チョイスしたカメラは、クラシックなボディーデザインのフルサイズ機「Nikon Df」。前編では世界遺産「姫路城」を1日かけてじっくり撮影し、後編では周辺の日本庭園や古刹を回る予定だ。指南役のプロ写真家、土屋明氏とともに、日本の美を伝える被写体を収めてこよう。 (写真=土屋明) 時間とともに表情を変える大天守 2009年に修理が始まり、10年には工事用の建屋に覆われてしまった姫路城の大天守。14年6月、3年半ぶりに姿を現したとはいえ、修理事業は続行中で、大天守とその周辺は現在も立ち入り禁止。修理事業が終わり、大天守