少し前に "Virtual Machines: Versatile Platforms for Systems and Processes" という VM の教科書を読んだ. 今年は VM について知ったかぶりをする必要に迫られることが多く, 反省して付け焼刃をした次第. 言語処理系の VM の話を期待していたら XEN や VMWare 方面の VM の話が主で, 意表は突かれたものの面白かった. 速度を保ちながら仮想化という抽象を守るために コンパイラと OS の間の子が次々に曲芸を披露する健気さには心を打たれる. VM を使ってあげようという気になる一冊. 折良く Google から Native Client (NaCl) なんていう VM 技術の応用が公開されたことだし, これを肴に教科書の宣伝をするというのが今日の趣旨です. NaCl 自体の詳しい話は whitepaper や