人間の目は顔面に左右に水平に並んで2つ存在する。この2つの目を使って世界の立体感を把握するのが両眼立体視になる。 一般的に、「立体視」を語る際には、この両眼立体視を大きく取り上げることが多い。 ・両眼視差(Binocular Parallax,Binocular Disparity) 人間の左右の眼球間の距離は大人で60mm前後、子供では50mm前後だとされる。 左右の目は、人間の同一顔面上にはあっても、それぞれの位置は異なっているため、そこからの視界は微妙に異なることになる。 同じもの(同じ世界)を見ているのに、異なって見える、その"ズレ"を「両眼視差」という。 人間の視覚は、このズレ、両眼視差の出方を脳で処理して遠近を判別しているといわれている。 この両眼視差は対象物が遠ければ遠いほど感度が鈍くなるという特性がある。これは、すなわち、2つのオブジェクトの遠近(前後関係)を判断する際、そ
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