不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 チャールズ・パースの記号論を下敷きとして参照しつつ、生命の世界を、生物だけでなく組織や細胞までもがメッセージを交換しあう記号圏として捉えつつ、生命の発生、意識の発生そのものを記号=意味の生成過程と重ね合わせて論じる、ジェスパー・ホフマイヤーの『生命記号論―宇宙の意味と表象』は、ひさびさに僕のツボにピッタリとはまってくれる本でした。 何の意味もないところにどうして意味のあるものが生まれるのか?この本はビッグバン時点の宇宙の話からはじまります。何もない虚空に宇宙が生まれたビッグバンの話からはじまります。 ビッグバンの時点であったゆらぎ、初期の不均一さがその後、恒星や惑星となったという説明は有名です。しかし、なぜ最初にゆらぎがあったのか、何もない虚空から星や僕たちのような生命が生