パグみたいな小さい黒い犬が弾むように散歩するのを目にしました。体が小さいためか、駆ける姿が精一杯な感じでよろしい。可愛いな、と思いました。猫でなく、犬を飼うのも悪くないかもしれません。散歩に連れて行けば、街行くガールが「可愛いワンちゃんですね。」などと言って寄ってくるかもしれませんし。そこで私は言ってやるのです。君の方こそ可愛いぜ?どうだい、これから俺と一緒にお茶でもしないか?と。でも「冗談は顔だけにして」とか言われそうなので、やっぱり猫が好き。
上司から髪を切りなさいと言われました。「まったく、伸び放題じゃないか。まるで80年代若者のようだぞ。それともわざとレトロにしているのか?はっはっは。」と言われました。馬鹿にして!そうですよ、わざとレトロにしてるのです!休日はラッパズボンはいてベスパ乗り回してますよ!でも考えてみたらもう二月も髪を切っていません。11月は何かと予定があって髪を切るどころか、ひきこもることすらできませんでした。ああ、早くひきこもりたい! それでいくらなんでも21世紀に20世紀のヘアスタイルもどうかな、と思って切ってきましたよ。そうしたら、何と言われたと思います?「まるでアムロ・レイみたいだな。」ですって。馬鹿にして!でも考えてみたら呼び名がアムロって悪くないかもしれません。 「アムロ、おはよう。」 「アムロ、頼んでおいた仕事できてる?」 「アムロ、今夜飲みに行かない?」 「アムロ、あたし酔っぱらっちゃったみたい
その日、おばあさんは山が落ちるのを見た。 胃がつっぱるような、妙な感覚に違和感をおぼえおばあさんが顔をあげる。 彼女のはるか頭上、雲間を破ってピンクの物体が顔を出し、ゆっくりと降下をはじめた。にこ毛に覆われた柔肌はいく筋もの雲を引いて、崑崙山の頂上に落着する。瞬間、おばあさんは時空が波打つのを感じた。視野ぎりぎりいっぱいまで広がったピンク色の壁の、そのまた両端の右と左に太陽が見えた気がした。その二つの太陽が重力レンズ効果によるものだということにおばあさんが思い至ったときには、すでに彼女の眼前には桃の壁が迫っていた。 右足がピンクの山と地面に挟まれぐしゃりと音を立てる。が、おばあさんがその音を聞いたかはわからない。聞いたと感じるための脳もすでにつぶされていたからだ。 桃はすべてを飲み込みながらその位置エネルギーを加速度に変換していった。 ふもとにある動物たちの村も桃の柔肌につぶされめり込み消
ウォシュレットを使い始めて幾星霜、いまだおれを悩ませ続ける二つの選択というのがあって、それがドーナツ問題と自我境界問題なのである。 ドーナツ問題 要はウォシュレットがその標的を穴としているのかその周囲としているのかがよくわからないということである。たとえばいま仮に現場がクリスピークリームでいうところのチョコレートグレーズド*1のような状態であったならば、確かにドーナツ表面を洗い流すようにウォシュの矛先をむけるべきように思う。 とはいえ、ウォシュの成り立ち・出自からするとドーナツ表面洗浄はウォシュの管轄外なのだろうか? 彼らは、もっぱら穴担当なのだろうか? そこがまずわからない。 自我境界問題 そもそもウォシュは穴を担当するのだ、と結論づけたとき次に問題になるのがウォシュにゆるす自我の境界というか、ひらたく言うと穴は開放気味にするのかシャットアウトするのかがわからない。一時期はてなでは腸内洗
右足が地面につく前に左足をあげれば空を飛べるなんて言うけれども、あんなのもちろんウソである。だっておれ飛べなかった。 とはいえ、右足が地面につく前に左足をあげるというコンセプト自体は正しい。ただ足りないだけである。ようは腕の使い方なのだ。たとえばここに無限長のロープが天空より垂れ下がっているとする。それを右手、左手、右手、左手とつかみ、あわせて足をあげさげすれば、どうだろう? 簡単に空に上っていけることがわかる。 これで上昇する力は手に入れた。 だが方向が単方向のみだ。無限長のロープを用意することも現実的ではない。 この二点を解消するにはどうする? ようはつかむための適度な長さのロープ状の物体があり、つかむたびに上昇/前方方向にその物体がのびていく、あるいは逃げていけばいいのである。 そう。あの生き物をつかうのだ。うなぎである。 君が空を飛ばんと欲すれば、まずうなぎを手に持ち右足を上げる。
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