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2008年9月25日のブックマーク (4件)

  • 沖縄 2001→2008 - 飲めヨーグルト

    とにかく、この島を出て行きたかった。そんな風に感じていたのも、もう七年前の話だ。 そのころの僕は、島の四方を取り囲む海を美しいと思ったことなんてなくて、 どちらかと言えばそれをまるで自分を閉じ込める牢獄のように感じていたように思う。高くそびえる青い絶壁。 いや、ほんとうのことを言えば、波や風、それらに弾き返される光の奔流に、心を奪われることがなかったとはいえない。 それでも、僕はそうした美しさに価値を見出してはいなかったのだ。海や山の美しさというのは、とても寂しいものだ。 そこから弾き出される自分を意識せずにはおれないからだ。 あれから少しだけ歳をとって、「自分」なんていう益体もない意識も少しだけ弱まってくれて、ようやく僕は手放しで海を美しいと思えるようになった。 今はそのことがうれしい。

    沖縄 2001→2008 - 飲めヨーグルト
  • フライング・マンティス号最後の出走 - sekibang 1.0

    初夏の夕暮れにジィジィと気の早い蝉時雨に混じって聞こえてくる笛の音と太鼓の鼓動は、祭の季節が近いことを教えてくれる。それは隣町の子ども会に所属する少年少女たちが来るべき晴れの日の舞台に向けて練習を重ねる音だった。東北の人は祭好きな人種だ、というのは大体において正しい。規模の差はあれどどこの地区にもそれなりに歴史のある祭が存在し、その地区に住む人たちは幼少の頃から儀礼のように体へと祭を刷り込まれるのだ。そうであるならば「東北の人は祭好きな人種だ」というのは当然な話になってくる。ただ、私が生まれた福島県福島市という土地には他の県にあるような観光客も呼べるぐらい大規模な祭は存在しない。あるのはあくまでローカル向けの祭だけである。とはいえ、その熱がねぷたや花笠に劣るものとは思わない。 福島市において最も大きな祭といえばわらじ祭だった。煌びやかな神輿の代わりに職人によって藁で編まれた全長15メートル

    フライング・マンティス号最後の出走 - sekibang 1.0
    llena
    llena 2008/09/25
  • 悲しみよさようなら - Everything you've ever Dreamed

    福岡の事件を聞いて僕はひどくショックを受けた。事件の続報を追う気力が萎えてしまうには十分なほどに。断片的に伝えられた事件の背景に僕の子供のころと似ている点があったからだ。身体に障害のある母親、発達障害のある子供、子供が親を詰り、親が子供を殺した。それが僕が知っている事件の全てといっていい。そして学童保育という単語。学童保育。ガクドー。僕も、両親の仕事が忙しかったので学校が終わると家ではなくガクドーに寄っていた。もちろん喧嘩はしたけれどそこでの時間はそう悪いものでもなかった。図書室でを借りて帰ればいくらでも想像の世界に没頭できたし、学校のものに比べると小さかったけれど鉄棒や滑り台といった遊戯具もあったし、ピアノやアコーディオンといった楽器もあった。いくらでも時間は潰せた。僕は扱いづらい子供だった。通信簿の備考欄みたいなところには「集団生活に難あり」みたいな記述がいつもあって、それをみても親

    悲しみよさようなら - Everything you've ever Dreamed
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