7月末、トヨタが画期的な性能を発揮するバッテリーを開発し、これを搭載したEV(電気自動車)を2022年頃に発売するという報道があった。そのバッテリーは「全固体電池」というもので、EVの航続距離は2倍に伸び、充電時間は数分になるという。本当であれば、これは自動車という乗り物全体の未来を大きく左右する、きわめて重大なニュースだ。 液体を使わないから熱に強く、あらゆる性能が劇的に向上 7月末に報じられたこのニュースは、トヨタから正式に発表されたものではないが、全固体電池の開発に成功したことについては昨年3月、すでに正式発表済みだ。開発はトヨタと東京工業大学の共同で行われ、東京工業大学のサイトにかなり詳しい資料も公開されている。先日の報道も、これを搭載した市販EVの発売についてのことなので、大筋で疑うべきところはないだろう。 さて、全固体電池とはどういったものか。その名の通り、すべてが固体で作られ
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