ポスト・コロナのファッション業界では、思い切りよく肌をさらしたデザインが至る所で見られる。米紙のファッション評論家がその背景を分析。この流行は、これまでの男性目線を気にしたセクシー路線とは一線を画すという。 まったく、肉体に次ぐ肉体──2023年の春夏コレクションでは、あらゆるところで肉体を目にした。 横乳、下乳、お尻、お尻の割れ目、へそ、乳首、腰骨、肋骨、頭蓋骨から背骨までの背中全体。 切り抜かれた布地から覗く体のさまざまなパーツが、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリのコレクションで衆目にさらされた。 こうした体のパーツは、ストラップや薄いレースにわずかに覆われ、メッシュのスクリム生地やダメージ・ジーンズから自由に飛び出していた。ランウェイの上でワイルドに着こなされたこのネイキッド・ドレスは、来春あなたの街でも見られるかもしれない。 公共の場での「肌見せ」が流行りはじめたのは、ちょうど