お年寄りへの嫌悪感が強く、自身が歳を取ることにも恐怖を感じるという52歳女性。お年寄りに優しい気持ちを持てない自分の冷酷さにゾッとするという相談者に、鴻上尚史が語りかけた、「どう老いるか、そしてどう死ぬかという哲学の問題」の結論とは?
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お年寄りへの嫌悪感が強く、自身が歳を取ることにも恐怖を感じるという52歳女性。お年寄りに優しい気持ちを持てない自分の冷酷さにゾッとするという相談者に、鴻上尚史が語りかけた、「どう老いるか、そしてどう死ぬかという哲学の問題」の結論とは?
逮捕された河井案里容疑者(C)朝日新聞社 逮捕された前法相の河井克行容疑者(C)朝日新聞社 捜査で威力を発揮したGoogleマップ 前法相が妻の選挙で勝つために現ナマを配り歩いたという前代未聞の容疑での逮捕劇だった。 【写真】検察が捜査で利用したスマホアプリとは? 昨年7月の参院選で広島県議、市議、地元の首長、後援者らにカネをばらまき、公職選挙法違反(買収)容疑で東京地検に逮捕された前法相で衆院議員の河井克行容疑者と参院議員の河井案里容疑者。 「河井容疑者夫妻から押収したリストから、現金のばらまき先を丹念の捜査。その裏付けがとれたところで、大半のカネのばらまきについて、被疑事実とした。克行容疑者は案里容疑者が当選後にお礼、成功報酬だと、カネをばらまいた、事後買収の疑いがあることもわかった」(捜査関係者) 両容疑者は合計94人、計2700万円を121回にわけてばらまいたという。 克行容疑者が
辞職した黒川弘務前東京高検検事長(C) 朝日新聞社 黒川弘務前東京高検検事長と後任となった林真琴・名古屋高検検事長(C)朝日新聞社 東京高検検事長を辞任した黒川弘務氏の賭け麻雀問題をめぐり、監督責任を問われた森雅子法相は5月22日、進退伺を出したが、安倍晋三首相に慰留され残留した。 【写真】辞任した黒川弘務氏の最大のライバルはこちら 野党などから追及された再調査も菅義偉官房長官は不要とし、黒川氏への約7千万円の退職金は「国家公務員退職手当法の規定に基づいて支給される」と会見で語った。自民党幹部はこう言う。 「黒川氏はやめる表明が遅かったね。黒川氏を『法務顧問』と言っていた菅官房長官にも辞職の連絡はなかったそうだ。こんな状況下で賭け麻雀とは、どこかで慢心があったんだろうね。賭け麻雀の件も、安倍政権とベッタリに見える黒川氏に反発する庁内の筋からネタが漏れたようだ。しかし、安倍政権にとっては大打
東浩紀(あずま・ひろき)/1971年、東京都生まれ。批評家・作家。株式会社ゲンロン代表。東京大学大学院博士課程修了。専門は現代思想、表象文化論、情報社会論。93年に批評家としてデビュー、東京工業大学特任教授、早稲田大学教授など歴任のうえ現職。著書に『動物化するポストモダン』『一般意志2・0』『観光客の哲学』など多数 ※写真はイメージ(gettyimages) 批評家の東浩紀さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、批評的視点からアプローチします。 * * * 生権力(せいけんりょく)という言葉がある。フランスの哲学者フーコーの概念で、人間を家畜のように捉える権力を意味する。たとえば税制を変えれば出生率も変わるが、そのようにして集団を「管理」するのが生権力である。 生権力の働きは、非人称で政治的に中立なふりをしてくるので抵抗が難しい。だからこそ警戒が必要だとい
鴻上尚史の人生相談。6年間を中高一貫の男子校で過ごし、女子への接し方がわからないと告白する18歳男子。「ダサいヤツ」にならない方法を訊ねる相談者に鴻上尚史が教える「絶対に選んではいけないサークルとバイト」とは? 【相談59】6年間、中高一貫男子校で過ごし、女子への接し方がわからないです(相談者・18歳 男性 ポンプ) 鴻上さんこんにちは。18歳の高校3年生です。 僕は、推薦で大学も決まり、来たる4年間の大学生活に夢をふくらませているのですが、ひとつ非常に心配していることがあります。 大学生になったら、ぜひ彼女をつくりたいのですが、僕は6年間中高一貫の男子校で過ごし、ほとんど女子と接触せずにきたため、どう接していいかわからないのです。 サッカー部とかバスケット部のやつらは盛んに合コンをしていたようですが、僕は文化部でとくにイケメンでもなく、そういった活動にまったく縁がありませんでした(あえて
作家・演出家の鴻上尚史氏が、あなたのお悩みにおこたえします! 夫婦、家族、職場、学校、恋愛、友人、親戚、社会人サークル、孤独……。皆さまのお悩みをぜひ、ご投稿ください(https://publications.asahi.com/kokami/)。採用された方には、本連載にて鴻上尚史氏が心底真剣に、そしてポジティブにおこたえします(撮影/写真部・小山幸佑) 写真は本文とは関係ありません(※イメージ写真/iStock) 鴻上尚史の人生相談。「息子は愛せるのに15歳になる娘はどうしても愛せない」と自身に苛立つ39歳母親。だが罪悪感を感じるという相談者に、鴻上尚史が訊ねたのは、相談者の文面で気になるいくつかの言葉。 【相談57】息子は愛せるのに、娘のことをどうしても愛せません(39歳 女性 母親失格) どうしても、娘を愛せません。15歳になる娘を、生まれた時から、愛せなくて苦しいです。何故だかわ
鴻上尚史の人生相談。「結婚して15年、好きな男性ができました」と混乱する39歳主婦。絶望感を覚え戸惑う相談者に鴻上尚史がまず示したのは、本気の恋がいかに“暴力的で唐突で理不尽で甘美”であるか、ということ。 【相談49】結婚して15年の主婦ですが、好きな男性ができました(39歳 女性 さとこ) 鴻上さん、こんにちは。40手前の主婦です。結婚して15年、好きな男性ができました。実は好きなのかよくわかりません。ただただ二人で会いたいです。この歳になって、他人の気持ちを真剣に推し量るという作業を生まれて初めてしている気がします。人の気持ちは理解できない、ましてや異性の気持ちなど、と絶望感のようなものを感じています。私が自分の気持ちをきちんと理解できないくらいなのですから仕方ないです。好きと言ってくれます。でもそれを信じたいのに信じられません。 苦しいため、その方とのことを穏やかな思い出にしたいので
農業テーマパーク「ワタミオーガニックランド」の完成予想図の横でほほえむ渡辺氏=撮影・池田正史 ワタミが会見で配った資料。ホワイト企業の認定基準を満たしているとアピールしている 過労自殺の裁判で和解したことを受けて裁判所前で取材に応じる渡辺氏=2015年 (c)朝日新聞社 「ブラック企業」の経営者だとして一時強い批判を浴びた人が、約6年を経てトップに復帰した。 【画像】ワタミが会見で配った資料。ホワイト企業の認定基準を満たしているとアピールしている 居酒屋チェーン大手のワタミグループ創業者で元参院議員の渡辺美樹氏は、同社の会長兼グループ最高経営責任者(CEO)に10月1日付で就任した。都内のホテルで7日に会見した渡辺氏は、新しい経営体制や事業戦略を発表した。会見に多くの報道陣が詰めかけた背景には、同社がブラック企業だと指摘されてきた経緯がある。 同社を巡っては2008年に、居酒屋チェーン「和
9月29日、捜索に向かう村消防団(c)朝日新聞社 山梨県道志村のオートキャンプ場で、小学1年の小倉美咲さん(7)の行方が分からなくなり、まもなく2週間が経過する。警察や消防、自衛隊が最大時には1日に300人態勢で捜索活動を展開してきたが、4日現在も発見には至っていない。 【写真】記者が歩いた現場の写真1~5はこちら 捜索活動では事故も相次いだ。9月27日には20代男性が「がけから落ちてけがをした」と110番通報。その後連絡がとれなくなり、一時は行方不明に。その後29日に腕や手首を骨折する重傷を負いながら、自力で下山した。10月1日には、40代男性が子グマ2頭に遭遇し、逃げる際に転倒して骨折などのケガをしたという。山梨県警は9月30日に美咲さんの写真公開に踏み切り、情報提供を呼び掛けた。 取材を続ける新聞記者はこう話す。 「発見はおろか、衣類や所持品なども見つからず、捜索は難航しています。県
作家・演出家の鴻上尚史氏が、あなたのお悩みにおこたえします! 夫婦、家族、職場、学校、恋愛、友人、親戚、社会人サークル、孤独……。皆さまのお悩みをぜひ、ご投稿ください(https://publications.asahi.com/kokami/)。採用された方には、本連載にて鴻上尚史氏が心底真剣に、そしてポジティブにおこたえします(撮影/写真部・小山幸佑) 写真は本文とは関係ありません(※イメージ写真/iStock) 鴻上尚史の人生相談。高校生だった息子に届いた彼女からの手紙を隠して捨てたことが数年後にばれ、息子が冷たくなったと吐露する62歳の母親。息子のためにしたことがなぜ毒親呼ばわりなのかと納得できない相談者に鴻上尚史が問う「どこまで子供の立場を尊重するか」。 【相談44】息子を思う親心が、毒親呼ばわりされなくちゃいけないのですか?(62歳 女性 みどり) アニメグッズを捨てた母親を恨
作家・演出家の鴻上尚史氏が、あなたのお悩みにおこたえします! 夫婦、家族、職場、学校、恋愛、友人、親戚、社会人サークル、孤独……。皆さまのお悩みをぜひ、ご投稿ください(https://publications.asahi.com/kokami/)。採用された方には、本連載にて鴻上尚史氏が心底真剣に、そしてポジティブにおこたえします(撮影/写真部・小山幸佑)この記事の写真をすべて見る 写真は本文とは関係ありません(※イメージ写真) 鴻上尚史の人生相談。高校時代からの友人に、絶交を言い渡されたという28歳の女性。ずっと彼女のためにと悩み相談にのってきた自分のなにがわるかったのかと混乱する相談者に、鴻上尚史が答えた「深追い」の罪。 【相談24】 友人に絶交されました(28歳 女性 さやか) 高校時代からの友人に絶交されました。友人は家庭環境に恵まれておらず、両親の愛情を感じられないようで、高校時
66歳男性が風呂場で涙… 友人もいない老後を憂う相談者に鴻上尚史が指摘した、人間関係で絶対に言ってはいけない言葉 作家・演出家の鴻上尚史氏が、あなたのお悩みにおこたえします! 夫婦、家族、職場、学校、恋愛、友人、親戚、社会人サークル、孤独……。皆さまのお悩みをぜひ、ご投稿ください(https://publications.asahi.com/kokami/)。採用された方には、本連載にて鴻上尚史氏が心底真剣に、そしてポジティブにおこたえします(撮影/写真部・小山幸佑) 写真は本文とは関係ありません(※イメージ写真) 鴻上尚史の人生相談。定年退職、嘱託を経て、今年から本格的に隠居生活に入ったという66歳の男性。兄弟からも妻からもつれなくされ、途方にくれる相談者に、鴻上尚史がおくった第二の人生を生きるヒントは「無意識に自分の価値観をおしつけない」こと。 【相談27】隠居後、孤独で、寂しくてたま
市川海老蔵さん(右)と林真理子さん (撮影/写真部・片山菜緒子)この記事の写真をすべて見る 市川海老蔵(いちかわ・えびぞう)/1977年、東京都生まれ。十二代目市川團十郎の長男として生まれ、85年に七代目市川新之助を襲名。2004年に十一代目市川海老蔵を襲名。日本の伝統芸能を次世代に伝えるべく、「ABKAI」「古典への誘い」などの自主公演に力を入れると同時に、海外での活動も多い。来年5月、十三代目市川團十郎白猿を襲名予定。20年の東京五輪・パラリンピック組織委員会に助言を行う「文化・教育委員会」委員も務める。 (撮影/写真部・片山菜緒子) 来年5月に十三代目市川團十郎の襲名を控える市川海老蔵さん。結婚前は歌舞伎界きってのモテ男として、数々の浮名を流しましたが、現在はよきパパとして2児の子育てに奮闘中。「今遊べばおもしろくなくなる」と語る私生活に作家の林真理子さんが迫ります。 【写真】凛々し
送検のため原宿署を出る日下部和博容疑者1月2日午前8時30分(C)朝日新聞社 原宿・竹下通りを逆送し、大破した日下部容疑者の軽乗用車(C)朝日新聞社 中学時代は穏やかなサッカー少年だったという日下部容疑者(提供) 初詣でごった返す東京・原宿の竹下通りで1月1日未明、男性8人を軽乗用車で次々とはねるなどの殺人未遂容疑で逮捕された日下部(くさかべ)和博容疑者(21・住所、職業不詳)を警視庁は2日、送検した。 【画像】学生時代の日下部和博容疑者 警視庁によると、はねられた8人のうち、東京都練馬区の男子大学生(19)が意識不明の重体、4人は重傷、3人が軽傷を負った。日下部容疑者の車は一方通行を100メートル以上逆走し、ビルに衝突。車に灯油を積んでいたという。 日下部容疑者は人を轢いたことに対し、「殺そうと思い、はね飛ばした。死刑制度に対する報復でやった」「車ごと燃やそうと思った」と供述している。
撮影/写真部・小山幸佑この記事の写真をすべて見る 撮影/写真部・小山幸佑 一口に仲間と言うけれど、正社員と非正規が一緒に働く時代。飲み会は、現代の職場が抱えるゆがみが表面化する場でもある。 【この記事の写真の続きはこちら】 * * * 9月のある日。都内の事務管理会社で事務職として働く契約社員の女性(41)の席に、正社員がやってきて言った。 「来月、送別会があるんだけど」 親会社から一時期出向してきていた人が定年退職を迎えるという。 女性が「会費はいくらですか」と聞くと、正社員は「1人6千円で」と軽く言い放った。 女性は絶句。仕事中だった周囲の契約社員たちの腰もふっと浮きあがった。 「と、とりあえず(契約社員の)出欠をまとめます」 と返事をしておいたが、見渡すとみんな手で小さく「×」のサイン。9月は30日までしかない上、祝日が2度もあり、18日勤務だったから給与はいつもの月より2万円前
就職につまずき、リーマン・ショックや派遣切りなど受難の道を歩いてきた。その就職氷河期世代が、アラフォーを迎えている。「失われた世代」とも呼ばれる彼らが直面する現実は──。 続きを読む
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