筆者自身この事実に驚いたので、今回はその話をとりあげます(画像:ChemistryWorldより改変)。 何はともあれ、上記写真をご覧ください。バナナにブラックライト=紫外線(UV)を当てて撮影した写真です。 いずれも青く光っている(青色蛍光を発している)のですが、黄色のバナナほど明るく、緑色のバナナほど暗く光っていることがおわかりでしょう。この現象はバナナの熟成度と相関があるようなのです。 オーストリア・Innsubruck大学のKrautlerらは、こういった現象がどのように起こっているのかを解明することに成功しました[1]。 結論から言えば、バナナに含まれているクロロフィル色素が分解して生じる化合物(FCC)が原因なのだそうです。 FCCは蛍光性クロロフィル異化生成物(Fluorecesnt Chlorophyll Catebolite)の略称です。緑色色素であるクロロフィルは時間が