椎名林檎は40代になった心境をこう語った。 「憧れていた年齢。何を(歌詞に)書いても生意気だと言われないだろうという喜びがある」 年齢を重ねることに抵抗のある女性は少なくない中で、椎名林檎はそれを真っ向から否定した。 * 私が、自分よりもちょうど10歳上の椎名林檎を好きになったのは中学生の頃。特に好きだったのは「17」という曲だった。 前編英歌詞で思春期特有の孤独を歌っており、当時の私は必死に電子辞書を引きながら「まるであたしの曲みたいだ」と思った。 I go home alone like it watching the nameless people surfing subways , traveling somewhere nowhere... /椎名林檎「17」何聴いてるの?と尋ねてきた友人に、コレおすすめだよ、とMDを渡した。 友人は翌日私にこう言った。 「すごい良かった。