世界の主流がどうであれ、日本の「ピザ」はとてもユニークだ。キャベツ、マヨネーズ、餅、韓国のプルコギなども、ここでは普通のトッピングだ。風変わりなトッピングに目がいきがちだが、ここ数年で日本のピザのクオリティは飛躍的に良くなっている。ナポリでしか食べられないような本格的なマルゲリータも、値段こそ現地と比べれば3〜4倍するものの、東京では簡単に味わえるようになってきている。 数々の受賞歴を誇るピッツァ職人、山本尚徳が率いる『ピッツェリア エ トラットリア ダ イーサ』が、今のところ東京の暫定トップだが、他にも優れた“ピッツェリア”はたくさんある。 例えば、『マッシモッタヴィオ』や『ナポリタスカ』は、イタリア人ピッツァ職人による経営だし、日本人シェフがオペレーションする店でも、提供されるピッツァは全て本場イタリアで修行を積んだ職人たちによるもの。中には『聖林館』の柿沼進のように、大量のピッツァを