ブックマーク / p-shirokuma.hatenadiary.com (13)

  • どんな人が・なぜ身体拘束の対象になっているのか──疾患分類からみえること - シロクマの屑籠

    東京新聞の記者が日精神科病院協会(日精協)の会長にインタビューした記事が掲載されていた。 www.tokyo-np.co.jp この記事は、精神科病院での身体拘束を問題視し、その必要性を述べている日精協会長の発言まで問題視するもののようにみえる……が、あまり迫力ある主張になっていなかった。 これは、精神保健指定医である私が見てそう感じただけでない。個人の自由を尊重する価値観の多いはてなブックマークのユーザーの反応も、そのようなものだった。 [B! 医療] 身体拘束「なぜ心が痛むの?」「地域で見守る?あんた、できんの?」精神科病院協会・山崎学会長に直撃したら…:東京新聞 TOKYO Web この、はてなブックマーク上の反応をみる限り、多くの人は事態がそれほど単純ではないことを見抜いている様子だった。 身体拘束をはじめとする行動制限については論点がたくさんあり、全てを論じようとすれば一冊の書

    どんな人が・なぜ身体拘束の対象になっているのか──疾患分類からみえること - シロクマの屑籠
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    lochtext 2023/07/09
    高齢の認知症患者が増え精神病棟での身体拘束が多くなっているという話
  • でも「東京を知らない」地方民は、東京の価値観や競争に巻き込まれずに済むんですよ? - シロクマの屑籠

    www.sugatareiji.com リンク先には、「地方と東京では基礎的な生活コストはあまり変わらない。自動車の費用や収入差も考えれば、地方有利と言えない」的なことが書かれている。流通の発達したこのご時世、地方だからといって農産物が安く買えるわけでもないから、基礎的な生活コストはあまり変わらないという認識自体、そんなに間違ってはいないと思う。こちらが示しているように、首都圏は全体として物価が高めだとしても。 それでも、基礎的な生活コスト以外のところでは、地方で生まれ育つ人と東京で暮らす人では必要なコストはだいぶ違うのではないだろうか。たとえば自意識を充たすために必要なコスト、社会のなかで競争し勝ち残るためのコストは、東京のほうが高コスト体質ではないだろうか。 題に入る前に あらかじめ断っておく。 東京と地方どちらが暮らしやすいか、あるいは大都市圏~郊外~過疎地のグラデーションのなかで

    でも「東京を知らない」地方民は、東京の価値観や競争に巻き込まれずに済むんですよ? - シロクマの屑籠
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    lochtext 2016/07/20
    東京で2年間だけ暮らしてみたが、メシ屋と本屋と映画館が多い以外のメリットは感じられなかった。自分が本当にほしいものは東京にも地方にもなく、ただ自分の頭の中と自分の人的ネットワークの中だけにあった。
  • 「暗記のカラクリ」に馴染むまで、基礎医学は悪夢だった - シロクマの屑籠

    なんとなく医学部に入った人は多いんだろうな 私もなんとなく医学部に入った後、基礎医学に散々苦しめられたクチなので、何度も頷きながら読んだ。 リンク先の筆者は、数学のテストで公式を自作しながら解いたという。私はそこまで器用じゃなかったけれど、「できるだけ暗記を避け、理解と応用で問題を解いていく」タイプではあった。そうすれば勉強時間は最小で済むし、問題を解くのがいちいち面白いからだ。英語も、高1で身に付けた基礎をベースに暗記負荷を最小化してやり過ごしていた。 でも、基礎医学にはそういう勉強法は通用しない。 生理学も解剖学も、医学を修めるためのABCみたいなもので、これはもう、覚えるしかない。ところが、覚えなければならない語彙数がおかしい。信じられないほど覚えることがあって、しかも勉強している時点では暗記内容がどのような意味を持つのか、何の役に立つのか、まったく見えない。だから、難しい語彙を、意

    「暗記のカラクリ」に馴染むまで、基礎医学は悪夢だった - シロクマの屑籠
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    lochtext 2014/07/16
  • 「きっと何者にもなれない時代」の平凡と「あらかじめ何者かが強制された時代」の平凡 - シロクマの屑籠

    以前、深夜アニメで「きっと何者にもなれないお前達に告げる」という台詞が出てきて、ちょっとした人気を博していた。「きっと何者にもなれないお前達」という台詞がインパクトをもって受け止められたということは、多くの視聴者が「何者かになりたい」自意識を抱えていたのだろう。それとも「何者かにならなければならない」けれども「何者にもなれそうにない」と思っていたか。 「きっと何者にもなれない」という台詞には、「お前はまだ何者でもない」という含意がある。何者かになろうと思っているうちは、何者でもないのだ。自分というものにカタチがない。心理学っぽい表現を心がけるなら「アイデンティティ拡散」「アイデンティティの確立途上」といった表現になるかもしれない。 今日、「何者かになりたい/なれない」と問う人は、しばしば、気宇壮大な何者かをイメージしている。「何者かになる/ならない」問題に拘っている人のうち、一般的な仕事

    「きっと何者にもなれない時代」の平凡と「あらかじめ何者かが強制された時代」の平凡 - シロクマの屑籠
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    lochtext 2014/01/01
    大塚英志は「自作自演の教養小説を作れ」とか言ってるけど(まぁいつもの説教と中身は同じなんだけど)、それすらも贅沢になっていくのかなぁ、と思ったり。
  • ソーシャルゲームよりゲーセンのほうが「高コスト」問題 - シロクマの屑籠

    (※タイトル変更しました) ドラクエ7雑感:スマホ脳になったことを思い知らされる:村上福之の「ネットとケータイと俺様」:オルタナティブ・ブログ 上記リンク先の記事には、「スマホ脳」になった人が久しぶりにドラゴンクエスト7をやってみた際の「めんどうくささ」が書き記されている。 こういう記事を読むと、俺は「あなたが欲しかったのは真正のゲームではなく、エンターテイメントならなんでも良かったんですね」と思ってしまいがちだ。俺は、ゲームゲームである与件として「上達感が感じられるプロセス」を重視しているので、ゲームの上達プロセスを面倒と呼んで憚らない人はゲーマーとして認めない。なにか「手応え」がなければゲームとして楽しくないじゃないか。 そういえば、俺のシューター仲間の一人が、スマートフォンに移植されたケイブのシューティングゲームについてこう評していた;「あれは俺達が楽しんでいるほうのシューティング

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    lochtext 2013/03/03
  • 俺のブロガー精神論 - シロクマの屑籠

    Geekなぺーじ:ブログ論 最近のブロガーってどこで運営ノウハウ習得しているんだろう? - 情報の海の漂流者 ブログの運営については何も知らない。 だが、“長文ブロガー道”や“ブロガー精神論”についてなら語れる。 『シロクマの屑籠』も今年で7年目を迎え、ブログはすっかり自分の生活の一部となった。書きたい時に書きたいことを書き、誰かに声を届けたくなったら躊躇せずトラックバック記事を書く――そういう素人ブロガーらしいブログライフを楽しめていると思う。 この7年間、欲望の赴くままに書いてきたから、俺はブログの運営なるものを知らない。マネジメントを欠いているからこそ、デフォルトのままのデザインで、記事の方向性も散らかっている。じゃあそれで損をしたかと言われたら、あまり損をしていないような気がする。自分が書きたいことだけに意識のリソースを集中させることが出来たという意味では、“下手の考え休むに似たり

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    lochtext 2013/01/11
    先生、はてなブログにはトラックバック機能がありません
  • 願望器としての美少年/美少女――キャラを消費するということ - シロクマの屑籠

    オタクはありのままのキャラクターを愛でているのか? 萌えたりブヒったりしている時にオタクの脳内では何が起こっているのか? このあたりは、東浩紀さんが『動物化するポストモダン』で書いた“データベース消費”というモデルでだいたい説明されていると思う*1。とはいえ、何度触れても滋味深い話だし、最近は人間もデータベースとして消費されがちなので、ここでは『Fate/Zero』っぽい喩え話を書いてみようと思う。 キャラクターは、その人の欲望を盛るための器でしかない。 『Fate/Zero』風に言うと、オタクにとっての美少年/美少女キャラクターは、聖杯にあたる。願望器、ということだ。現代のキャラクター愛好家達は、実際には、キャラクターそれそのものを愛しているのではない。そのキャラクターにお手盛りした願望や欲望を愛している、と言ったほうが現実に即している。 その最たるものが、ニコニコ動画などでよく見かける

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    lochtext 2012/10/17
    キャラクターなんて本来物語を前にすすめるための装置にすぎないのに、そんなもんに入れ込める人間の気持ちがわからん。/一番近いのはイリヤが最後の出撃時に着ているプラグスーツかな。あれはいい表現だったと思う
  • アニメやゲームと一緒に酒を嗜む――その際の注意点など - シロクマの屑籠

    アニメを観ながら酒がうまい!! - - Togetterまとめ リンク先に「アニメ・ノベルゲームを鑑賞しながらの飲酒、まことに素晴らしいものだと思うのです。」と書いてあるが、実際、素晴らしいとしかいいようがない。 アニメ/ゲームが主役か、酒が主役か アニメやゲームと一緒にお酒をやるのはとても幸せで、ぶっちゃけ、何を観ながら何を呑んでもそこそこ幸せになれそうではある。しかし「この組み合わせは勿体ない」「これだったら他のお酒にしたほうがいい」といったマリアージュ*1のようなものはあると思う。喩えるなら、年代物のボルドーワインに北海道産の素晴らしいイクラを合わせて両方を台無しにしてしまうような、そういうアニメ/ゲームと酒との組み合わせはなるべく避けたいところだ。 その際に注意すべきは、 「気で楽しむべきアニメ/ゲームなのか」 「気で嗜むべきお酒なのか」 だろう。 例えば『魔法少女まどか☆マギ

    アニメやゲームと一緒に酒を嗜む――その際の注意点など - シロクマの屑籠
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    lochtext 2012/09/05
    ビール飲みながらGSL観戦。
  • いつも見聞きしているアカウントが消えてしまった事について/はてな村の隣人がまた一人減った…。 - シロクマの屑籠

    日、『なんかねー、ブログ消した。』から始まる以下の文章をはてな匿名ダイアリーで見かけた。 http://anond.hatelabo.jp/20120616105328 上記が投稿されたのとほぼ時を同じくして、はてなid:nakamurabashiさんのblog『G.A.W.』の記事が読めなくなり、同一アカウントのミニblog等も読めなくなった。このことと文体その他から察するに、匿名ダイアリーの文章はid:nakamurabashiさんのそれだと私は断定した。 『G.A.W.』といえば、はてなダイアリー界隈――あるいは、はてな村界隈と言っても良いかもしれない――では著名なblogだった。著名なblogだったと思う。コンビニエンスストア関連の記事で不特定多数の注目を集める一方で、エロゲーについての感想やインターネット上での体験談など、ややマニアックではあっても読む人によっては記憶に残るよう

    いつも見聞きしているアカウントが消えてしまった事について/はてな村の隣人がまた一人減った…。 - シロクマの屑籠
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    lochtext 2012/06/18
  • 「我々は一人のはてなダイアラーを失った。」 - シロクマの屑籠

    http://anond.hatelabo.jp/20120616105328 我々は一人のはてなダイアラーを失った。しかし、これは敗北を意味するのか?否!始まりなのだ! twitterやFacebookに比べ、我が(株)はてなの国力は30分の1以下である。 にもかかわらず今日まで戦い抜いてこられたのは何故か? 諸君!はてなダイアラーのブログが個人的なものだからだ。これは諸君らが一番知っている。 我々は現実世界を追われ、ネットの日陰者にさせられた。 そして、一握りのオピニオンリーダーらがインターネットにまで膨れ上がったマジョリティを支配して数年、インターネットに住む我々が自由を要求して何度踏みにじられたか。 ブロガーの掲げる人類一人一人の自由なインターネットのための戦いを神が見捨てるはずはない。 私の兄!諸君らが愛してくれたid:nakamurabashiは消えた。 何故だ!? 「坊やだか

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    lochtext 2012/06/18
    中村橋さんも希有馬屋路線で行ったらもっと長生きできたんとちゃうん?(若干その兆候はあったように思うけど) あるいはロックンロール路線とか
  • メイド属性は消え、“メイドコス”が残った - シロクマの屑籠

    久しぶりにTYPE-MOONの『月姫』を触る機会があって、ふと思い出した。 昔、メイドキャラクターは虐げられた存在だった。『殻の中の小鳥』に出てきたキャラクターなどが典型的だけど、彼女達は調教や折檻の対象であり、“メイドのコスプレ”ではなく当の意味で服従を強いられていた。メイドキャラクター達は拭いきれない悲壮感・厳格な主従関係といった絶望的距離感を漂わせているのが常で、まただからこそ、そういった障害を克服した時の喜びも大きい、という感じだった。オタク界隈にメイド属性が登場した頃、メイド達はそういう暗さを帯びていた筈だ。『To heart』のあの健気なマルチにしても、メイドロボという設定が与えられていた点は見逃せない。メイド属性は、明らかにハードなカテゴリだった。 ところが最近見かけるメイドの大半には、そういった悲壮さ・暗さが欠けている。 ライトノベルやアニメにおいて、メイド服は頻出という

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    lochtext 2012/04/18
    出落ち
  • オタク界隈で、まともな大人がまともに描かれるようになった - シロクマの屑籠

    ラノベにオッサンが出る幕は有りや無しや - Togetterまとめ リンク先では、「ライトノベルで、三十代や四十代のおっさんが描かれる余地はあるか否か」に関するツイートがまとめられている。ライトノベルというジャンルでは思春期〜より若い年代が描かれる傾向が強い、という話になっているようだ。 この傾向は、ラノベだけでなく、いわゆるオタク界隈向けのアニメやゲームに関してもある程度当てはまったと思う。思春期のキャラクターはしっかり描かれるけれども、>壮年期以降の、まともに大人をやっている人物が丁寧に描かれる例は少なかったと思う。オタク界隈の作中で、中年世代や老年世代が描かれる際には、 1.「乗り越えるべき対象」「敵」「主人公の異能を強調するための噛ませ犬」 2.理想化されてはいても物語の筋に立ち入って来ない、人畜無害のNPC*1 3.ネタ化の顕著なキャラクター といったテンプレートに収まりがちで

    オタク界隈で、まともな大人がまともに描かれるようになった - シロクマの屑籠
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    lochtext 2011/12/15
    バランスだいじ。
  • 誰がための「成熟」 - シロクマの屑籠

    人は「成熟」や成熟の対義語としての「未熟」に言及する。「人は成熟しなければならない」と連呼する人もいれば、「成熟なんて必要ない」と反論する人もいる。「成熟」を巡っては、オンラインでもオフラインでも、こうした問答が飽くことなく繰り返されている。 実際、一成人*1にとって、「成熟」は必要なんだろうか?いわれる「成熟」とは「未熟」の対義語なのだから、言い換えるなら「大人になれ、子どものままでいるんじゃない」ということなのだろう。では、子どものままでいて困る事なんてあるのだろうか。いつまでも自分の夢を追いかけ、いつまでも自分の欲求の赴くままに生きていくことの何がいけないのだろうか。例の、“自己責任”でやればいいじゃないか。 そう考えると、現代社会において、子どもであり続けることはそう悪いことではないように思える。一個人の自己実現やdreams come trueだけ考えるなら、「成熟」という古臭い

    誰がための「成熟」 - シロクマの屑籠
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    lochtext 2011/10/07
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