2011年から海外展開とスマートフォン対応に本腰を入れ始めたディー・エヌ・エー(DeNA)。国内で大手ゲーム会社の人気タイトルのソーシャルゲーム化で収益を上げつつ、海外での拠点作りを急ピッチで進める。既に欧米、中国、韓国で「Mobage」のサービスを立ち上げた。社長就任から間もなく1年を迎えようとしている守安功氏が今年こだわるのが、海外での成功だ。そこには業績拡大はもちろんのこと、モバイル・ソーシャルゲームという“高収益ネットビジネス”を世界に根付かせ、日本の底力を見せつけたいという熱い思いもある。 (聞き手/渡辺 一正=nikkeiBPnet、酒井 康治=日経ビジネス、写真/稲垣 純也) ――昨年6月にディー・エヌ・エー(以下、DeNA)の社長になられたわけですが、企業の代表としてこの1年、どのようにとらえられていますか。 守安功氏(以下、守安氏):ここ数年はソーシャルゲームが話題になっ