インド・ニューデリーで撮影されたタエ・ドルジェ師(左から2人目)の結婚式の写真。左端が妻のリンチェン・ヤンゾムさん(2017年3月30日撮影)。(c)AFP/KARMAPA.ORG 【4月3日 AFP】仏教の最高指導者の1人とされる地位をめぐり、長らく論争の渦中に置かれてきたチベット仏教の高僧がその僧位を捨て、インドで幼なじみの女性と結婚する道を選んだ。 タエ・ドルジェ(Thaye Dorje)師(33)は幼少のころから、チベット仏教4大宗派の一つ、カルマ・カギュ(Karma Kagyu)派の教主、カルマパ(Karmapa)が転生した活仏(化身ラマ)であると主張してきた。しかしカルマ・カギュ派の多くの信者は、ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世が認めたウゲン・ティンレー(Urgyen Trinley)師をカルマパ17世と信じて従っている。 2人のカルマパ17世をめぐる論争は長年チベッ