茨城県鹿嶋市で無農薬・無肥料の自然栽培を行う「鹿嶋パラダイス」の唐澤秀さんは、農業生産法人のサラリーマンを経て10年前に農家に転身。米や野菜を生産する傍ら、ビアレストランを経営し、豆腐や味噌など加工品の販売も行なっています。一から十まで全てを自分で手がけるバイタリティー溢れる行動の根底にあるのは「おいしいものを食べたい」という情熱。そんな唐澤さんが追求する自然栽培の理想と現実とは。 おいしいものを食べるために自然栽培を始めた ――自然栽培に興味がありつつ、手間がかかったり経営を成り立たせるのが難しかったりするイメージを持つ方も多いと思います。どうやって成り立たせているのか、参考になる話がお伺いできればと思います。 どうやって成り立たせるか、これが難しい話なんです。結論から言うと、自然栽培を生業にするのはやめたほうがいいと思いますね。大変だもん。キレイゴトを言ってもお金は必要でしょ。家賃だの