ジャーナリスト・崔 碩栄 左は旭化成名誉フェローの吉野彰氏、右は京都大学特別教授の本庶佑氏【時事通信社】 また日本からノーベル賞受賞者が誕生した。 リチウムイオン電池の開発に貢献した旭化成名誉フェローの吉野彰氏ら3人がノーベル化学賞を受賞。吉野氏は、昨年受賞した京都大学特別教授の本庶佑氏に続いて27人目の日本人受賞者となった。 近年、ノーベル賞の花形ともいわれる科学分野での日本人の受賞が相次ぎ、もはや「年中行事」になってしまったようにすら思われる。 日本でも初受賞の時は国中が熱狂していただろうに、今や「今年は彼か」という少し落ち着いたお祝いモードではないかと思う。 ◆脱力感と嫉妬 しかし、毎年同じ時期に日本人受賞のニュースを見ている韓国の気持ちは複雑だ。 どの国よりも日本をライバル、敵、競争者として強い対抗意識を燃やしてきた韓国だ。BTS(防弾少年団)に代表される韓国文化の流行、そして、ス