アメリカとロシアの核軍縮条約「新START」が再来年に期限を迎える問題について、ロシアのラブロフ外相は「核戦争に勝者はない」と述べ、アメリカに対して条約の延長に向けた協議に応じるよう求めました。 これについてロシアのラブロフ外相は27日、国連総会で演説し、「核戦争は許さないと米ロの首脳で声明を出そうと提案したがアメリカ側の回答はなく、緊張が高まっている」と危機感を示しました。 そのうえで「核戦争に勝者はない」と述べ、アメリカに対して条約の延長に向けた協議に速やかに応じるよう求めました。 アメリカとロシアの核軍縮をめぐっては2本柱の一つだったINF=中距離核ミサイルの全廃条約が先月、失効し、「新START」は米ロに残された唯一の核軍縮の枠組みとなっています。