「廃校」というと、遊園地のお化け屋敷のモチーフになることも多く、ちょっとコワイ印象を持つ人もいるかもしれない。でもそんな廃校のイメージが今、大きく変わりつつある。 過疎化や少子化の影響をうけて、毎年数百校が廃校になっているが、最近では廃校を使ってイベントを開催したり、オフィスや美術館にリニューアルするなど、有効利用が積極的に進められているのだ。 そんななか、5月29日に新たにオープンしたのが、北海道夕張郡栗山町にある「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」。1998年に廃校となった「旧雨煙別小学校」を栗山町、NPO法人雨煙別学校、財団法人コカ・コーラ教育・環境財団が1年がかりで再生させたもので、環境教育を中心とした体験型宿泊施設である。 校舎は北海道でも数少ない現存する木造二階建てで、70年以上前にできたもの。内装や外装には改修が加えられているが、もとの面影も色濃く残し、温かみのある昔懐か