法律や政治を扱う「社会派」の講談師 「この仕事を始めた頃は、自分の話がおもしろければ聞いてくださるお客さんが増えていく、と生意気にも思っていました。それは、なかなか難しいことなのですね。今は、同じ高校や大学を卒業した人たちが、お客さんとして足を運んでくださります。本当にありがたく思っています」 講談(講釈)師の田辺凌鶴(たなべ・りょうかく)さん(47)が話す。本名は、喜多村充伸(きたむら・みつのぶ)。中央大学法学部出身ということもあり、法律や政治などの出来事を扱った講談が多い。話題作には、裁判員制度を扱った「死刑と裁判員制度」や、ホームレスの実話をもとにつくった「お掃除ホームレス」などがある。いわゆる「ロス疑惑」で知られる、三浦和義氏(故人)を扱ったものもある。 「物事の本質をきちんと見据え、それをオブラートに包んだ話にしたいのです。お客さんがほろりとしたり、しんみりとするものをつくりたい
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