【ダッカ金子淳】バングラデシュの首都ダッカで1日夜(日本時間2日未明)、武装集団がレストランを襲撃した人質テロ事件で、治安部隊が2日の救出作戦で人質のうち13人を救出したが20人が死亡した。実行犯6人は殺害、1人は拘束された。現地当局者が明らかにした。萩生田光一官房副長官は2日、日本人1人が救出されたが7人が安否不明だと述べた。安倍晋三首相は同日夜、7人の安否に関し「大変厳しい状況にある。痛恨の極みだ。残虐非道なテロに強い憤りを覚える」と語った。 事件では1日午後9時30分(日本時間2日午前0時30分)ごろ、武装集団がダッカ中心部、グルシャン地区のレストラン「ホーリー・アルチザン・ベーカリー」を襲撃し人質を取って立てこもった。治安部隊は2日午前7時40分(同午前10時40分)ごろ内部に突入し、約3時間後に鎮圧した。