ボクシングにはいったい世界チャンピオンが何人いるのか。そんな疑問をお持ちの方も少なくあるまい。 チャンピオンの前につく冠はWBCにWBA、さらにはWBOと紛らわしいし、チャンピオンもただチャンピオンではなく、スーパー・チャンピオン、正規チャンピオン、暫定チャンピオンとやたら種類が多い。本来なら世界一強い選手1人が世界チャンピオンと呼ばれるはずだが、どうしてこのようなことが起きてしまうのだろうか。 今回の拳坤一擲はボクシングの“なぜ”に迫る。 まずは歴史的経緯をざっと説明しよう。20世紀が幕を開けたとき、ボクシングの階級はフライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級、ミドル級、ヘビー級の6階級のみで、白井義男が日本人として初めて世界王者になった1952年においては、この6階級にスーパー・バンタム級、スーパー・フェザー級、スーパー・ライト級、ライト・ヘビー級を加えた10階級が存在していた。 この
![世界王者が60年で10人から85人に!?ボクシング界のビジネスと綺麗事。(渋谷淳)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bd54cc4beecf8d684cbe5b20bc6055f5bed16765/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F3%2Fd%2F-%2Fimg_3dbd69a2e76cdb9a8cb529cd052ec2ee77820.jpg)