フランス・スウェーデンでは、原発への侵入は容易だった。岩波『科学』の最新号には、佐藤暁さんの「核テロの脅威について考える」※ が掲載されている。そのなかで、フランスとスウェーデンの原発が、テロの危険性を指摘するグリンピース活動家により、易易と侵入を許した例が挙げられている。 フランスのノシャン・スル・セーヌの原発では、9人が格納容器上に登攀し「楽々成功」と書いた幟を建てられたという。2011年12月5日のことである。 翌2012年5月3日、同じくフランス、ピュジェの原発には、パラグライダーで侵入され、発煙筒を投下された。 10月9日には、スウェーデンのリングハル原発ではストレス・テストと書いたツナギを着た活動家の侵入を許している。 やる気になれば、50人もいれば、原発への侵入は可能だということだ。その後に、原発を暴走させるのもそれほど難しいことでもないらしい。佐藤さんによれば、アメリカの原