受賞の言葉 このたび、ジェンダーSF研究会から、 生涯功労賞(Life Achievement Award)をいただきました。 驚いています。ありがとうございます。 いくつになってもご褒美をいただくのは、うれしいことです。 マンガを描き始めてからすぐ『私は恋愛ものがうまく描けない』のに気がつき、 『男の子を主人公にした方が、描いてて、すごく樂』と、気がつき、そうして、描きながら、『女であるということで、自分で自分に、縛りを掛けてきた』のに気がつき、 『この縛りはどこから培われたのか』と、ジェンダーの社会環境とジェンダーの歴史に興味を持ち、『この縛りは解けるのか』と、作品の中で『解く実験』をくりかえしてきました。その具体的な実験作が『マージナル』ですが、実験て、面白いものです。 それは未だ答えのでない世界の謎を解くようなこと、生き物の秘密を探るワクワクした冒険。未知との遭遇。『縛り』に気がつ