これはコラム35の後半にあったものですが、コラム(バレエ)の内容からやや脱線しており、同じようなイベントが今後も続く気配なので、独立ページにさせてみました。 ピンク・フロイドのトリビュートが盛んだ。コピーバンドともカバーバンドとも言うが、私はそれらを“フロイドの主題による変奏曲”という広い概念でとらえている。 それらに対して、「自分のピンク・フロイドのイメージと違う」とか「イメージが壊される」と拒絶反応を示す者もいる。だから、それはピンク・フロイドではなく、フロイドの主題をその人なりに解釈して変奏曲にアレンジしたものなのだ。つまり、フロイドの主題が何かはリスナーそれぞれ異なり、その差異に異義を唱えない(尊重する)という前提にある。そのリスナーが画家であれば、フロイドに触発されたものが絵になるだろうし、その絵は“フロイドの主題による変奏曲”とみなされる。