最新鋭旅客機のボーイング787型機でトラブルが相次いでいることについて、専門家は、787型機は夢の飛行機だが、新しい技術には必ずマイナスの面もあり、徹底的に原因を調査すべきだと指摘しています。 ボーイング787型機は、燃料費の高騰に苦しむ航空各社の要望を受け、低燃費を徹底的に追求し開発された最新鋭機で、燃費は従来の飛行機より20%も向上しています。 このため、777型機では主翼部分だけだった「複合材」と呼ばれる炭素繊維を使った特殊な素材を、主翼だけでなく胴体にも使うことで機体を軽くしました。 さらに、低燃費を実現するため、エンジンの動力で動かしていたシステムを電気駆動に切り替えました。 例えば、上空でも機内の圧力を一定に保つため、従来はエンジンから客室に高圧の空気を送っていましたが、787型機では、家庭の冷暖房のように電気で空気を圧縮する方法に変えることで、エンジンの動力をより効率的に飛行