ワクチンの普及のおかげで、ある感染症は問題が見えにくくなりました。 一般の人の意識にあがらないでしょうが、病気を診る医師やコメディカルの経験知も獲得が難しい状況にあります。 少し前は、ER(というTVドラマ)で麻疹を診断できない周囲の米国人医療者をみて、日本人留学生が「麻疹に決まってるだろ。知らねーのかよ」と一人勘違いな優越感にひたるというシーンがあったりしましたが、麻疹も日常的に出会う感染症ではなくなっており、今後、診断の遅れ等も問題になるだろうと思われます。 そして、現在都内でアウトブレイク中の風疹も、「おお、これは風疹だ」と診てすぐわかるものではなくなっています。幸いというか、報告されている症例は8割が検査診断になっています。 修飾麻疹のように、わかりにくい風疹もあります。例えば発熱無し。発疹がばーっとでたので来たけれども、、、というような症例。分母が増えると重症の人も出ますし、軽症
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