10日午前8時半ごろ、大阪府の関西空港で、朝日放送の取材ヘリ(ベル430型)が滑走路に誤進入した。着陸直前だった羽田発関西行き全日空141便(ボーイング767―300型、乗客・乗員計140人)が着陸をやり直した。双方にけが人はなかった。 ヘリは朝日放送が朝日航洋(東京都)に運航を委託しているチャーター機。朝日航洋によると、男性機長(53)と整備士、カメラマン1人が乗っていた。八尾空港に移動する予定で、機長は「管制官から滑走路手前での待機を指示されていたが、ほかの計器を操作しているうちに行きすぎた」と話しているという。 国交省によると、全日空機は滑走路の手前約3キロを飛行中で、あと約1分で着陸する予定だった。朝日航洋は「心配とご迷惑を掛けて申し訳ない。再発防止に取り組む」と謝罪した。 運輸安全委員会は、事故につながりかねない重大インシデントとして、航空事故調査官3人を現地に派遣した。