今月14日に開かれた厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全部会で、第1類として、薬局などで市販されている解熱鎮痛剤の「ロキソプロフェンナトリウム水和物」のリスク区分が審議され、今年8月末に下部組織である安全対策調査会がまとめた指定第2類に引き下げる案を退ける格好で、第1類に据え置くことが決まった。 対象製品は、「ロキソニンS」の名称で、第一三共ヘルスケアが2011年1月から販売するスイッチOTC薬。8月の安全対策調査会では、既に指定第2類に分類されているイブプロフェンやアスピリンなどの解熱鎮痛剤と比較しても特に注意が必要な副作用が認められなかったことから、▽妊娠末期の女性に対し禁忌であること▽長期連用しない――などの情報提供を確実に行うことを条件に、指定第2類に引き下げることが適当とする案をまとめていた。 その後のパブリックコメントでは、指定第2類に賛成する意見は少なく、むしろ、鎮痛