タクシー大手の日本交通は5日、東京都内で初乗りを1・059キロ・メートルで410円、237メートルごとに80円加算する運賃の変更申請を国土交通省に提出した。 現在の初乗り運賃の「2キロ・メートル730円」から引き下げ、高齢者や買い物客などに短い距離でも気軽に乗ってもらいたい考えだ。 タクシー料金は地域ごとに決められており、対象区域は東京23区と武蔵野市、三鷹市となる。国交省は今後3か月以内に、地域の総車両台数の7割を超えるタクシー会社から申請があれば審査を始める。申請が相次ぎ、国交省が認可をすれば地域全体で同じような料金体系が適用される。 国交省の有識者検討委員会はタクシーの利用を促すため、距離を短くして初乗り運賃を引き下げる仕組みの導入を提言している。国交省は今年7~8月には東京都内の一部で「初乗り1・16キロ・メートルまで460円」を試験導入し、利用が増えるかどうかの検証も行う予定だ。