コクリコ坂から (スタジオジブリ, 宮崎吾朗監督) [DVD] 『仮りぐらしのアリエッティ』妄想エントリが思いのほか好評だったので、ブログのネタにでもすべえと半分馬鹿にしながら『コクリコ坂から』を観に行ったのだが、音楽が説明的でちょっとウザいところがあるものの、意外なことに結構良い出来の映画だった。やるじゃん、吾郎! 『ゲド戦記』との最も大きな違いは、映画的演出力の向上だろう。登場人物の心の動きを、台詞や心の声ではなく、ちょっとした仕草や第三者とのやりとりや意図的な省略でみせる、ってのは映画というメディアが持つ魅力の一つだと思うのだが、全部台詞で説明していた『ゲド戦記』に比べれば『コクリコ坂』の上手いこと上手いこと。 以下、ネタバレだけど、ネタバレしても面白い映画だと思うので、きっちり書く。 たとえば、一番分かり易い部分を挙げてみる。 もうCMで幾度となく放映されているので今更ネタバレにな