こういう動きがある中で、ついにほとんどの小学校がホームページを作るようになりました。それでコンテストの開催目的を果たしたと思えたので、開始から10回目を迎えた昨年、いったん終わりにしました。ちなみに東京がグランプリを取ったことは1度もなくて、地方都市で一生懸命、地域と一緒になって頑張っているところが優れたページを作っていました。都会は受験で忙しくて、コンテストどころではなかったようですね。慶應も1度も入賞しませんでした(笑)。 このように、10年かけて学習指導要領を作ったり、教科書を作ったりという中に、こういった「よってたかって方式」を加えていくことが重要だと思います。今、情報の科目を入試に導入する過程で模擬試験を行っていますが、従来の教科と同じような問題を出すのではなく、新しい話題を出すことを通して、教科として工夫する必要があるなと考えています。 ――今後のIT教育のどんなところに可能性
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