世の中には「35年ローンしてでも家を持つべき」「大学には行くべき」などといった古い価値観にとらわれたままの人が多い。また、「投資で勝てる」という思い込みも多い。堀江貴文氏が考える、本当の勝者とはどんな人物なのか、『やりきる力』(学研プラス)より抜粋してお送りする。 ● 古い価値観にとらわれたまま、謎のリスクを抱える人は多い 「持ち家信仰」というのは、根強い。僕も結婚していた頃は、当時の妻の願いで家を買ったが、精神的に少しも快適ではなかった。すぐ離婚して家を売り、経済的にそれほど損しなかったのが、せめてもの救いだ。 苦い経験があるわけではないが、持ち家信仰は、まるで受け入れられない。家を資産だと思い込んでいる人は多いけれど、買った瞬間から価値が下がるものに数千万円ものローンを組むなんて、限りなく100%破綻するに近いリスクを、わざわざ抱えるようなものだ。まして一軒家を買うなんて、時代を周回遅