先月まで日本では半沢直樹のドラマが流行っていたようですが、ドイツにいる僕は見れませんでした。とはいえM&Aが題材ということで関心もあり、シリーズ最新刊「半沢直樹 アルルカンと道化師」がオーディオブックでも発売されたため早速聴いてみました。 恥ずかしい話、僕は池井戸潤氏の小説を読むのが初めてというだけではなく、彼が銀行出身だったということも読後に知りました。本書の舞台とも言える「組織内の政治的駆け引き」や「融資・買収におけるパワーバランス」があまりにもリアルで、読書中ずっと「一体この著者は何者なのだろう・・・」と不思議に思っていたくらいです。 目次 購入のきっかけ:フィクションのM&Aってどこまでリアルに書いているの? 買収成立自体が目的化する 買収と融資の合わせ技で交渉 逆の情報の非対称性 著者・池井戸潤氏 = 銀行出身 × 作家 × M&Aアドバイザリー社外取締役 × ... 購入のきっ