トラウマを負った人が、昔の友達と久しぶりに会うことがあります。話をしますが、当人が覚えていることを、相手が全く覚えていないのです。 「こんなことあったよなあ?」と聞いても、 「そうだっけ?」となります。 覚えていたとしても、形が全く違うのです。 単に、時間がたってしまったから覚えていないといったことだけではなく、世界観自体が違うような感覚に襲われます。 向こうは更新(アップデート)されているのに、自分は全く更新されていないんだ、といったことに気が付くのです。 これはまさに、トラウマを負った人に特有の感覚です。 同窓会はとても違和感を感じます。 実は、人間は、ホルモンが正常に働いていると代謝の機能で、身体も心はどんどんと更新されていきます。記憶も処理されて過去のものとなっていきます。それは、単に薄れていく、といったことではなく、あり方自体が変わっていくような感覚。 普通の人は、失敗やミスがあ