体調不良によりしばらくおまちください。内容は古いところもあるかもしれませんが自由に使ってください。何かあればコメント下さい。 「デカルト的省察」第5省察や「イデーンII」に見られるようにフッサールの他者経験の説明は、自分の身体との類比から他者が考えられ、「感情移入、自己移入」として他者経験が示されます。そして、他我は、自我との類比による転移という形で説明されます。 しかし、この説明は多くの難点を含みます。例えば、 ・動物、虫(例えばミミズ)などの他我経験はどう説明するのか?自分の身体との類比では説明し難い ・他者の身体というのは、あくまで私からは「外面的なもの」を直観して捉えられる。しかし私の身体は、「外面的なもの」として直接見えるのは部分的であり、全体は直観でなく「客観構成されたものとして」捉えられる。例えば、私の身体の外面を全く経験しない状況(生まれながらにして身体が麻痺状態で、ある方