能代の夏は少し奇妙だ。いったい何が奇妙かというと、8月に入ると大きな灯籠が町を流す2つの七夕イベントが続けて行われるから。 まず、8月3、4日には、100年前の大型城郭灯籠を復活させたイベント「能代七夕 天空の不夜城」が2日間行われた。そして1日開けて6、7日には、1000年以上前からの歴史を持つ大きなシャチホコの乗った灯籠が町を流す祭り「能代ねぶながし/役七夕」が開催。 どちらも「わっしょいわっしょい」と灯籠を曳くかけ声と、「ちょーれーちょーれーちょごれごれごれん」という短調のお囃子で踊るだけあって一見似たような催しに見えるが、成り立ちや目的は全く異なるものらしい。なぜ、2度も行われるかというと、通り過ぎるだけの旅人にはよくわからない。ただ、両方を見学しに出かけたものとしてはどちらも目に楽しいものだ。特に、大きな城郭型の灯籠が町の中を威風堂々と移動していくさまは迫力がある。 2年前に復活