リードヘンリー・フォード曰く。「出来ると信じるか、出来ないと信じるか、どちらも結果は完全にその通りになる」当代きっての輝ける二人の女流作家は、一日では語り切れず、二日に渡って語り続けた。自分自身の人生のこと、大作を書き上げたときの高揚感、そしてやさしく鳩山由紀夫首相に対する助言も与えてくれた。いま日本人にとっていちばん必要な精神は、寛容なのである。 もう長生きはしたくないけれど、やりたいこともある。日本を代表する女流作家が、ローマ時代の英雄の生き様から、現代の大物政治家の有り様までを語り尽くす。 何もかも本当は面倒くさい 塩野 男っ気がなかったら、歴史上の人物だって生き生きと書けません。わたしは2000年以上も前の男に恋情を抱けるんです。書いているときは、彼の胸の筋肉の感触まで感じましたね。 瀬戸内寂聴 せとうち・じゃくちょう 1922年徳島県生まれ。東京女子大学卒業。小説家、比叡山延暦寺