「選ばれし者は26歳の時に時代を掴む」という説はご存知だろうか? ダウンタウンは『ガキの使い』を、とんねるずは『おかげでしたおかげです』を、そしてウッチャンナンチャンは『やるやら』を始めたのが26歳だった。さらに志村けんも、明石家さんまもナインティナインもまた時代の幕開けをつげる出来事は、みんな26歳の頃に起きているという。 これは都市伝説の類ではない。これまでの人間が総出で編纂してきた「歴史」という名の書物から導きだした、動かしようのない「結果論」である。 博多大吉がそこまで言い切るこの法則こそ「年齢学」である。 博多大吉が本を出版すると聞けば、大半の人が「イケてない」中学時代を中心としたエッセイを書くんじゃないかと、想像するし期待するだろう。しかし、あえてそのキラーコンテンツを封印してまで彼はこの「年齢学」にこだわった。大吉の筆は走らすよう駆り立てた「年齢学」とはいったいどんなものなの