ブックマーク / realsound.jp (1)

  • 『イニシェリン島の精霊』に込められた、世界を救う一抹の希望 真の“アイルランド魂”とは

    衝撃的な人間ドラマが展開する映画『スリー・ビルボード』(2017年)で、監督、脚家として絶大な評価を受けることになった、マーティン・マクドナー。多方面からの期待を浴びながら公開された次作は、1920年代のアイルランドの島を舞台にした、『イニシェリン島の精霊』だった。 もともと、過激なコメディ描写と、入り組んだストーリーを得意としていたマクドナー監督は、『スリー・ビルボード』の成功において、ある“黄金比”を体得したように思える。それが、来コメディとして描かれる要素を、的確なバランスでサスペンスへと転化させる、絶妙な感覚である。それを引き継いだ作『イニシェリン島の精霊』もまた、奇妙なユーモアや過激なアイデアが、身も凍る緊張感や、人間の生き方や社会を考えさせるドラマとして表現される、異様な一作となっている。 しかしながら、『スリー・ビルボード』や、『セブン・サイコパス』(2012年)などの

    『イニシェリン島の精霊』に込められた、世界を救う一抹の希望 真の“アイルランド魂”とは
  • 1