9月末刊行予定の著作が再校の段階で、本日は久々に机のうえゲラの束も姿を消したので、一息ついているところです。 7月22日から教皇フランシスコが、カトリックの祭典「世界青年の日」に出席すべく、ブラジルを訪問しています。この国は世界一のカトリック人口をかかえる一方で、信仰の凋落は著しく、1980年には信徒数が国民の90%を占めていたのに対し、今日では70%以下になっているらしい。それに問題は数だけではなく、信徒の一人ひとりが人生をいかに生きるかについて、教会が指導力をもっているか、じっさいに「教導権」を行使できるのか、ということですからね。ブラジルは何十年か前に「解放の神学」という農民や貧困層を基盤とした社会運動を立ちあげた国。そのせいか「カトリック教会の長女」とかいって乙に澄ましているフランスにくらべると、なんだか野性味が感じられます。 先日、BSのフランスのニュースで、マルセロ・ホッシ神父