大勢の人を集める東京五輪関連イベントのために、代々木公園(東京都渋谷区)の樹木の枝が次々と切り落とされていた。コロナ禍で五輪そのものに開催反対の声が増えているにもかかわらず、だ。「できるか分からない五輪のために、木まで犠牲になってしまうのか」。五輪開催を疑問視する女性は、作業が淡々と進む姿に厳しい視線を向けていた。 (古川雅和、木原育子)
――日本の世論調査では今夏の開催に8割が否定的だ。 「昨年3月、延期は一度と日本が述べたのだから、延期の選択肢はテーブル上に存在しない。日本国民の多くが開催に否定的な意見であるのは、残念なこと。ゲームを開催しても追加のリスクはないという科学的な証拠があるのに、なぜ彼らはそれを無視して、科学的なことはどうでもいいと言うのか。ただ『嫌だ』と言っているだけではないのか。開催したらきっと成功を喜ぶことだろう」 ――観客については、どう考えているか。 「安全を考えると、観客を入れるべきでない。保守的可能性だが。ただ、率直に言って、世界の99.5%はテレビや電子プラットフォームで楽しむのだから。会場に観客がいるかどうかは重要ではない。なぜなら、すべてのカメラはアスリートとパフォーマンスに焦点を当てており、観客には焦点を当てていないから。つまり、雰囲気を味わうために生の観客がいるのはいいことだが、必須で
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