9日の債券市場で、長期金利の指標となる満期までの期間が10年の国債の流通利回りが、一時初めてマイナス0・010%になった。また、原油安や世界経済の先行きへの不安感などから、円相場は1ドル=114円台前半まで円高ドル安が進み、日経平均株価も一時、前日の終値より900円超下落した。 利回りが「マイナス」になるのは、世界的にも異例で、スイスに次いで2カ国目となる。満期まで10年の国債(新発10年物国債)の流通利回りは一時、前日の終値より0・050%幅下がり(国債の価格は上昇)、マイナス0・010%になった。 すでに、満期10年未満の新発国債の流通利回りはマイナスになっている。利回りがマイナスとなった国債は、満期まで持っていると損が出ることになる。 前日の欧米市場で大幅な株安が進んだ結果、運用リスクを避けたい投資家が、価格が安定して比較的安全な資産とされる日本国債を買う動きが広がった。日本銀行が1
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