ピート・モンドリアン(ピエト・モンドリアン、Piet Mondrian [pit ˈmɔndrijɑn]、本名ピーテル・コルネーリス・モンドリアーン、Pieter Cornelis Mondriaan [ˈpitər kɔrˈneːlɪs ˈmɔndrijaːn]、1872年3月7日 - 1944年2月1日)は、19世紀末から20世紀のオランダ出身の画家[1]。ワシリー・カンディンスキー、カジミール・マレーヴィチらと並び、本格的な抽象絵画を描いた最初期の画家とされる。 初期には風景、樹木などを描いていたが、やがて完全な抽象へ移行する。有名な『リンゴの樹』の連作を見ると、樹木の形態が単純化され、完全な抽象へと向かう過程が読み取れる。作風は、表現主義の流れをくむカンディンスキーの「熱い抽象」とはまったく対照的で、「冷たい抽象」と呼ばれる。水平と垂直の直線のみによって分割された画面に、赤・青・黄