◇衰退傾向続く群生地 北海道・阿寒湖に生息する国の特別天然記念物「マリモ」。さざ波をゆりかごに、湖底をゆっくり転がりながら可憐(かれん)な姿を形作る。火山、森林、川といった周囲の環境が微妙に影響し合って、世界でここにしかない自然の芸術作品を完成させる。マリモの生態は1世紀以上にわたり神秘のベールに包まれていたが、近年の研究で次第に明らかになりつつある。【文・写真、坂本智尚】 【写真】マリモが生息する阿寒湖はこんなところ アイヌ名で「トーラサンペ(=湖の妖精)」と呼ばれるマリモ。成長すると長さ3、4センチになる糸状の細い藻が1個体の単位だ。生物学上は細い藻がマリモで、琵琶湖など国内だけでなく欧州、北米など北半球の高緯度地域の湖沼や河川を中心に約220カ所で生息が確認されている。 阿寒湖のマリモの特徴は、個々が生命体である糸状の藻が、まるで意思があるかのように無数に集まり、一つの球体をつ
徹底した“かわいい”で日本女性の心をつかむ 化粧品よりアパレルで先行したジルスチュアートは、日本でも1996年、サンエー・インターナショナルと提携し販売開始。「日本人以上に日本女性が考える“かわいい”がわかるデザイナー」(コーセーの三上貴子ブランドマネージャー)というだけあって、売り上げの大半は日本だ。そのジルにとって、化粧品を出すことは長年の夢であり、交渉先に選んだのがコーセーだった。 しかし、当時のコーセーは経費のかさむ新製品比率が売上高の4割を超え、効率化が課題になるなど、新ブランド立ち上げに積極的とはいえない状態だった。しかし、ジル本人が直接、小林一俊社長を訪問して数年越しで説得。熱意に押される形で、05年、コーセーはライセンス契約を結ぶことになる。 コーセーはプロジェクトチームを結成。ブランドを統括するマネージャーに任命された入社7年の三上氏を筆頭に、ジルの女性らしい個性を大切に
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く