現代美術館は地方の方がおもしろい、のかもしれない。作品自体が目新しいとか刺激的という意味では、都心のギャラリーにはかなわないところがあるが、広く一般の人々が気軽に楽しめて、現代アートに触れる事ができるという事では、地方の美術館に一日の長があるように感じる。例えば、毎回、新鮮な展覧会を開催している水戸芸術館、新たに開館し話題を呼んでいる十和田市美術館、そして、バラエイティ番組までが取り上げた「ロン・ミュエック」展を開催した金沢21世紀美術館といったところだ。 その同館では、いまアートと街の関わりにフォーカスした展覧会『金沢アートプラットホーム 2008?自分たちの生きる場所を自分たちでつくるために?』を10月4日より開催している。会期は12月7日まで。 「金沢アートプラットホーム 2008」はアートが美術館の外に飛び出し、金沢の街を舞台に行なっているプロジェクト型の展覧会だ。商店街の空きビル