誉エンジンは1300馬力 太平洋戦争終盤に実戦投入された 日本海軍、陸軍の戦闘機「紫電・紫電改」と「四式戦闘機」 には、アメリカ軍戦闘機と同等の2000馬力を発生する 誉「ほまれ」と命名されたエンジンが搭載されていた。 有名なゼロ戦には約1000馬力を発生する 栄「さかえ」エンジンが積まれていたが、1943年には アメリカ軍の戦闘機はみな2000馬力以上の新型になり、 運動性、防弾性ともにエンジンの馬力が半分のゼロ戦 では太刀打ちできなくなってしまった。 大人と子供のケンカのようなものである。 そこでアメリカ同様、2000馬力を発生するエンジンの 開発が急がれた。 対抗できる新型戦闘機をつくるためである。 一から設計してたのでは間に合わないので、 ゼロ戦用の栄エンジンを改造することにした。 14気筒あったエンジンを、ピストンごとの 排気量、ボアストロークをそのままに18気筒まで 増やす。